書評

【レビュー】専門医が教える美容や健康に効果的なお風呂の入り方<最高の入浴法>


「最高の入浴法」
2018年12月1日発行
著:早坂信哉

 

初めに、こんな症状でお悩みではありませんか?

・いつもなんとなく体がだるい、やる気が起きない
・睡眠時間をしっかり確保しても、疲れが取れない
・毎日スマホやPCの使用で目が疲れている
・慢性的な肩こりや腰痛に悩まされている
・仕事のストレスや焦りがずっと続いている
・入浴後の肌の調子が悪い
etc….

本書ではそんなお悩みそれぞれに合った正しい入浴法が具体的に書かれています。

 

著者である「早坂信哉」さんは東京都市大学の教授であり、また温泉療法専門医として、これまで20年に渡って「お風呂・温泉」について医学的に研究し延べ3万8千人の入浴を調査してきたそうです。
その経験から「入浴こそ一般の方が手軽に実践できる、もっとも優れた健康法」だと断言しています。

 

入浴には、免疫機能のアップ自律神経の調整血流改善基礎代謝・体内酵素の活性化精神的ストレスの軽減など様々な効果があると言われていますが、まず知っておきたいのが大きく4つの効用があるということです。

  • 睡眠の質が向上する
  • 主観的な健康状態がよくなる
  • 「幸福度」が高くなる
  • 3年後、要介護状態になるリスクが29%減る

 

しかしこのような効用が得られるからといって誤った入浴法をしてしまうと効果が発揮されないだけでなく、逆に健康状態を悪化させてしまうこともあります。
顕著な例としては、風呂温度が「たった1℃」違うだけで体への影響が変わってくるのだと早坂先生は言います。

 

本書の構成は、

  1. 入浴がもたらす素晴らしい効果について
  2. 疲労回復のための入浴法
  3. 不調箇所別入浴法の紹介
  4. 医学的に正しい、温泉の入り方
  5. 健康でキレイな肌を保つための入浴法

という流れになっていますので、しっかり原理を理解することで健康的な入浴法を実施することができるような内容になっています。
また挿絵やまとめポイントなど、随所でわかりやすい工夫が凝らされているため、本がニガテな方でも2時間程度でサクッと読めてしまうのも本書の特徴です。

<不調箇所の例>
風邪・胃痛、神経痛・冷え性・アトピー性皮膚炎・高血圧、低血圧・花粉症・加齢臭・二日酔い・痛風・生理痛、PMS、更年期障害

 


では、もう少し具体的に本の内容を紹介して行きたいと思います。

最高の入浴法 お風呂研究20年、3万人を調査した医者が考案 [ 早坂信哉 ]

 

入浴の「7大健康作用」

 

知っているようで知らない、入浴による効果を7項目に分けて紹介されています。

  1. 温熱作用~体を温めて、血流アップ~
  2. 静水圧作用~しめつけて「むくみ」を解消
  3. 浮力作用~筋肉や関節をゆるめて緊張をとる
  4. 清浄作用~体の汚れを洗い流す~
  5. 蒸気香り作用~免疫力を高め、自律神経を整える~
  6. 粘性、抵抗性作用~手軽な運動療法効果~
  7. 開放、密室作用~日常から開放されるリラックス作用~

 

意外と知られていないのが「血液は老廃物を回収して、酸素や栄養分を体全体に運ぶ機能がある」ということです。
つまり入浴によって体が温められると、体内の隅々まで血液が行き渡り、疲労回復やむくみ解消など様々な効果を発揮してくれるのです。
本書で「半身浴ではなく、全身浴」を勧めるのはそう言った観点もあります。

 

また水の作用によって水圧浮力が得られるというのも特徴です。
入浴によって体が温められるだけでなく、水圧のポンプ作用で血流をよくすること。
浴槽に入ると体重が「10分の1」程度になるため、筋肉や間接ををゆるめる作用があることがあげられます。

 

そして私も知らなかったのですが、蒸気は鼻やのどの粘膜に湿り気を与え、免疫力を高めてくれるそうです。
フランスなどヨーロッパの温泉療養所では、利用者に温泉の湯気を吸ってもらうことを治療とする程、その効果が実証されているよう。
実際本書でも、花粉症の鼻づまりにも効果があると紹介されています。

 

お風呂で「健康美肌」をつくる

 

<引用>
お風呂の効果は、肌を洗浄し清潔にするだけではありません。体を温めることで血行が促進され、肌おの隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝もよくなります。ところが、間違った入り方をすると、皮膚を傷める結果になってしまうのです。

 

せっかくお風呂を溜めて、入浴剤も駆使してもそれが逆効果になってしまうなんて絶対に避けたいですよね。
この章では「入浴スキンケア6か条」として正しい入浴法が紹介されています。

<入浴スキンケア6か条>

  • 42℃以上のお湯に入らない
  • 湯上り後のスキンケアは10分以内に
  • 15分以上長湯しない&1日に何度も入らない
  • 石鹸・ボディソープは、2~3日に1回
  • タオルやスポンジでゴシゴシ洗わない
  • 半身浴ではなく、全身浴

 

入浴後の肌の乾燥を防ぐケアはよく知られていますが、「風呂温度や入浴時間、また全身浴がいい」といったことについては間違った理解が広がっているように感じます。

 

個人的には「石鹸やボディーソープは毎日使う必要がない」ことには驚きでした。
石鹸等に含まれる「界面活性剤」は水では落ちない汚れを落とす作用があるのですが、使いすぎることで肌に潤いをもたらす皮脂やセラミドまで洗い流してしまうそうです。

 

たいていの汚れや脂は、浴槽に浸かり、暖かいお湯で流すだけで取り除くことができるようなので、洗いすぎには注意したいですね。

 

 

その他にもこんなことが紹介されている!

他にも間違った理解が広がっている項目がいくつも紹介されていました。

  • ヒートショックの予防法
  • その入り方では意味がない!間違いだらけの入浴法
  • 「おふろロボット」と呼ばれるIot家電も登場
  • 衝撃!風呂温度は40℃に。
  • さらに効果を高める「温冷交代浴」
  • 症状に合った温泉の選び方
  • 「銭湯」の正しい入り方
  • 一番風呂は肌に良くない!

 

なぜその入浴が正しいのか、間違っているのか、しっかり原理を理解することで健康的な入浴法を実施することができます。

 

1冊の本で悩みが解消されるかもしれません。
悩んでいるようでしたら、試しに一度読んでみませんか?

 

ABOUT ME
るにお
一級建築士。 大手住宅メーカーで設計士として30件以上新築戸建てを手がける。 「地元川越の魅力をもっと伝えたい!」という思いから、ランチブログを開設。 現在はゲストハウス作りに奮闘中。