書評

MaaSとはなにか?知らなきゃヤバイ世界を変えるモビリティ革命の本!

MaaS-モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ-
2018年11月26日発行

 

MaaS(マーズ)という言葉をご存知でしょうか?

 

MaaSとは「モビリティ・アズ・ア・サービス」のことで、一言でいうとあらゆる交通手段を統合し、その最適化を図った上で、マイカーと同様かそれ以上に快適な移動サービスを提供する新しい概念のことです。

これらは単一の交通モードではなく、鉄道、バス、タクシー、レンタカーといった従来の交通サービスや、カーシェアリング、自転車シェアリング、配車サービスなどの新しい交通サービスを全て統合し、1つのスマートフォンのアプリを通じてルート検索、予約、決済機能にアクセスできるという新しいサービスの概念です。

 

▼ドイツ鉄道が展開するQixxit

参照:https://www.908video.de/portfolio/qixxit/

 

この近代的なモビリティのあり方は近年、北欧やヨーロッパを中心とした世界各国で注目を集めているようです。
実際日本でも、2018年6月に閣議決定された政府の成長戦略「未来投資戦略2018」において

自動運転のみならず様々なモビリティ手段のあり方及びこれらを最適に統合するサービス(MaaS)について検討を進める。
<本文引用>

ということが発表されていて、世界的な取り組みとして取り上げられています!

 

イメージが伝わりにくいので、具体例を紹介します。

  • タクシーが5km圏内で乗り放題になる!
  • ヘルスケア業界との提携で、たくさん歩けばクーポンなどの優遇が受けられる!
  • マイカーが減り、公共の交通サービスがよりシームレスになる!
  • 交通手段、駐車場、商業施設、決済などあらゆる手段がつながり、一括管理できるようになる!
  • 地方での高齢者が自由に移動でき、コミュニティが広がる!

 

これらのことは現状でも広がり初めていますが、MaaSが本来示している姿のほんの一部に過ぎません!
5年、10年先に訪れるもっと進んだ世界的なモビリティの大革命をこの本を読んで一足先に体感して下さい!!

 

MaaSが作り出すワクワクの未来!

MaaSは移動をパーソナライズし、交通を最適化し、都市や場所の再定義をもたらします。
そんなMaaSによって実現する少し未来のワクワクする社会はこうです!

 

MaaSと駐車場

都市部では多くの企業が駐車場を借り、外回りに使う車両を抱えています。
それを鉄道やカーシェアリング、タクシー乗り放題など総合的なサービスが生まれたら都市の在り方が劇的に変わります。
ビジネス街を埋め尽くしているタワー型や平面の駐車場は激減し、カーシェアリングや配車サービスなどの待機スペースとなり、緑や公開空地などが増えて賑やかなコミュニティが生まれるかもしれません!

 

MaaSと住宅

マイカーを所有する人が減ることで家計の負担が減るだけでなく、新しく住まいを購入する人は最初からMaaS付きの住宅を購入するかもしれません。
そうすることで、モビリティの稼働率が上がり、MaaS設置による収益まで発生するような社会になってくるのです!
これからは学生や家族、単身者など自分のライフスタイルにあったMaaSが生活に浸透する時代が来そうです。

 

MaaSと街路空間

公共のモビリティが広がることでマイカーの利用も現象します。これによってトラムやLRT、トヨタのイーパレットなどが交通の主流になり、モビリティ型の移動する店舗なども実現できます。
すると、朝はバスや移動としての空間、日中はオープンカフェに!
そしてさらに路肩も利用することで、バスの停車空間としても活用できます!
モビリティは移動手段だけでなく、移動可能な空間そのものとなりそうです。

 

SFの世界のようですよね!!

現代社会ではまだ想像できませんが、これは国を上げて実現化が進んでいるのです!

 

▼トヨタが発表した「イーパレット」

参照:https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/20508200.html

そもそもなぜ今話題なのか?

世界では2012年から「未開の交通デジタルプラットフォーム」として、フィンランドの「Whim」やドイツの「ダイムラー」などが先行して社会のインフラを変えようと大きく動き出しています。

 

日本でも近年カーシェアリングや、シェアサイクルなどの取り組みが普及し始めました。
これはIoTなどのテクノロジーを取り入れ、経済的な反映と社会課題の解決が実現する社会を「Society5.0」と名づけ、政府が実現に向けて動き出していることも大きな要因です。

 

さらに東京オリンピックにおいても、巨大迷路のような都市を中心とした日本の交通システムに大きな問題を抱え、インバウンド対策としても施行が早急に求められています。

 

しかしMaaSはモビリティサービスの統合性や機能面から5つの段階分けにすることができるとされていますが、悲しいことに日本は現状「レベル1」と厳しい状況なのです。

MaaSのレベル定義
  1. モビリティの統合なし
  2. 情報が統合されている
  3. 予約・支払いが統合されている
  4. 提供するサービスが統合されている
  5. 社会全体目標の統合がされている

 

自動車産業で発展した日本にとって、世界を牽引できる国家プロジェクトとして国を上げて取り組んでいくであろう事業なのです!

 

MaaSに取り組む日本の企業

本書に取り上げられているMaaSに取り組む日本の企業です。

  • 東日本旅客鉄道
  • 小田急電鉄
  • ソフトバンク
  • トヨタ自動車
  • NTTドコモ

 

日本を代表する会社で、国内時価総額1位であるトヨタ自動車ですが、社長の豊田章男氏は先日のイーパレット発表のスピーチでこのようなことを述べています。

我社はクルマ会社を越え、人々のさまざまな移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへと変革する。
<本文引用>

 

また2018年10月には、トヨタ自動車とソフトバンクによる新会社で、自動運転者を使ったモビリティサービス事業を志向する「モネテクノロジーズ」を誕生させました。

 

日本の企業も世界に負けない施策を打ち出しているようです。
国内時価総額1位と2位の巨大会社が手を組み、近未来のモビリティ革命を起こすなんて、それだけでワクワクしますよね!

 

本書にはその施策の根拠やポジションに関する事柄についても紹介されています!

詳しくはこちら

乗り遅れるな!MaaSはすぐそこまで来ている!

ここまでMaaSの定義からワクワクする未来、そしてその背景などモビリティ革命の概要を拝読頂きました。
近年では、IoTやAI、Fintech、シェアリングエコノミーなどが大きな話題を呼んでいますが、次に来るムーブメントはこの「MaaS」だと感じています!

 

この波に遅れないためにも更に具体的にMaaSの作り出す未来を実感しませんか?

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ABOUT ME
るにお
一級建築士。 大手住宅メーカーで設計士として30件以上新築戸建てを手がける。 「地元川越の魅力をもっと伝えたい!」という思いから、ランチブログを開設。 現在はゲストハウス作りに奮闘中。